窒素、リン酸、カリウム

これは野菜や果物だけでなく玄米にも当てはまります。白米はいわば皮をむいたお米です。玄米のほうが皮をむいていない分、ビタミン、ミネラル、エンザイムなどすべて豊富ですが、自米より農薬が残りやすいのもまた事実です。農薬の最大の問題は、その多くが、エンザイムの働きを阻害する「酵素阻害剤」だということです。雑草を抜く手間を省くために使われている「除草剤」も酵素阻害剤の一つです。なぜ雑草の芽が出なくなるのか、それは発芽・生育に関わる酵素を阻害する化学薬品だからです。こうした農薬は、作物の育成には影響しないように作られていますが、大地に染み込んだ農薬を作物が吸収していることに変わりはありません。そのような毒性の化学薬剤を吸い込んで成長した作物が体にいいはずがありません。

 

また、農薬は大地に染み込むことで、土壌の中に生きるほとんどの土壌細菌たちも殺してしまっています。みなさんも「ミミズのいる土は肥えている」という話を聞いたことがあると思いますが、本来、ミミズや微生物などの「生命体」を育むことができる大地こそが、作物を栽培する第のにはもっとも適した環境なのです。生命力をもった作物を育てられるのは、生命力をもった大地だけです。しかし、農薬の散布は、大地の生命力である土壌細菌を殺してしまうのです。土壌細菌の死んだ土は、養分のないやせた土地になってしまいます。そこで登場するのが「化学肥料」です。

 

化学肥料の代表は、「肥料の三要素」ともいわれる「窒素、リン酸、カリウム」です。そして、やせた土地でも、これらの肥料を土壌に混ぜると、たしかに作物はよく育ちます。しかし、本来の土壌に含まれる「窒素、リン酸、カリウム」は、土壌細菌が作り出したものであり、化学的に合成された肥料とは、化学式が同じ物質であっても、もっている「情報」が違うのでまったくの別物と考えなければいけません。物質はすべて「情報」をもっています。エンザイムを含む食品を食べると体内のエンザイムが増えるのも、エンザイムの情報をもったアミノ酸として吸収されるからでした。

 

植物が吸い上げる養分も同じです。自然の土壌細菌が生み出した「窒素、リン酸、カリウム」には、命の情報がふんだんに入っていると考えられますが、工場で化学合成された「窒素、リン酸、カリウム」には「命の情報」はまったく含まれていないのです。私が、同じタンパク質でも、それが動物由来のものなのか、植物由来のものなのかで、体に入ったときの働きが異なると述べてきたのは、由来によってもっている情報が異なると考えているからです。


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